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日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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2月10日の週報コラム「ひだり手」

「主役」はだれ?

〈諸民族の第一人者と見なされている者が彼らを支配し、その中の大きな者たちが彼らに対して権力をほしいままにしている。しかし、あなたがたにおいてはそうではない。あなたがたの中で大きな者になりたいと思う者は、皆に仕える者になり、あなたがたの中で第一人者となりたい者は、すべての人々の僕となりなさい〉(マルコによる福音書10章42〜44節・私訳)

★この言葉の前半が表しているのは、当時のローマ帝国の支配をです。ローマ帝国には第一人者つまり皇帝がいて、諸民族を支配し、また皇帝のもとには元老院という組織があって、大きな者たち、つまり元老たちが権力をほしいままにしていました。イエス様の故郷であるガリラヤもエルサレムのあるユダヤも、いずれもこのローマ帝国の支配の中に組み込まれていました。しかし、イエス様は「あなたがたにおいてはそうではない」と言われます。新共同訳聖書では「あなたがたの間ではそうではない」と訳されていますが、「間」という言葉は余計です。こうして教会で聖書を読み「あなたがたの間では」と言われると、教会のいわゆる「兄弟姉妹」、「クリスチャンの間では」という意味に取られてしまいがちですが、クリスチャンであるか否かにかかわらず、人間誰しも本来の姿ではそうではないはずだ、という意味で語られています。人間本来の姿にあっては、支配者が人々を支配し、偉い人たちが権力をほしいままにするなんてことにはならないはずだ。そういう人間本来の自由と平等をここでイエス様は宣言しているのです。

★後半の言葉でイエス様は、そうしたローマ帝国の支配のありようをあからさまにひっくり返して語ります。「……大きな者になりたいと思う者は、皆に仕える者になり、……第一人者となりたい者は、すべての人々の僕となりなさい」。この言葉は、国家転覆罪に問われてもおかしくない言葉なのです。(つづく)


by oji-church | 2019-02-12 17:16 | 牧師からのメッセ-ジ