日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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4月1日の週報コラム「ひだり手」

「かすかな声に耳を傾けるイエス様」

〈見よ、わたしの僕、わたしが支える者を。わたしが選び、喜び迎える者を。彼の上にわたしの霊は置かれ、彼は国々の裁きを導き出す。彼は叫ばず、呼ばわらず、声を巷に響かせない。傷ついた葦を折ることなく、暗くなってゆく灯心を消すことなく、裁きを導き出して、確かなものとする。暗くなることも、傷つき果てることもない。〉(イザヤ書42章1~4節)

★福音書の中でイエス様が逮捕され、十字架に掛けられ、殺されていく場面を「受難物語」と呼びます。注意して受難物語を読んでいくと、その中でイエス様がほとんど、自分の言葉らしい言葉を口にしていないことに気付かされます。黙ったまま、十字架に掛けられていくイエス様の姿が表しているのは、もしかしたら、人の心の奥底のかすかな声に耳を傾けている姿なのかもしれないと思うのです。
★人誰しもの胸の奥に響いているかすかな声。人に言い表わすことのできない言葉。声にならない声。それは恐らく、傷ついた心の言葉でしょう。傷つき痛んで消えそうになっている心の声でしょう。その傷ついた心を折ることなく、消えかけた心の声を消すことなく、叫ばず、呼ばわらず、巷に声を響かせずに、その胸の奥の声に耳を傾ける者。それこそが、神様の僕、神様によって支えられ、選ばれ、喜び迎えられている神の子の姿なのです。
★子ども食堂で出会う子どもたちが、時折ポロリと心の中にある悲しい言葉、痛む言葉を口にすることがあります。ともすると聞き逃してしまうような小さな言葉です。わたしもしばしばそれを聞き逃してしまうのですが、そんなかすかな声が響く場所に、イエス様は黙ったまま、耳をそばだてて共におられるのではないかと思うのです。
★黙ったまま十字架への道を進んでいくイエス様は、わたしたちの心の奥底に響いているかすかな声に耳を傾け、わたしたちの傷ついた心を傷つき果てることなく、消えかけたいのちの灯火を消すことなく回復させてくれるでしょう。
by oji-church | 2018-04-04 12:40 | 牧師からのメッセ-ジ