日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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2017年 05月 17日 ( 1 )

「イムジン河の畔」(2)

★韓国と朝鮮は、朝鮮戦争の結果、北緯38度線で分断されて、北と南の二つの国家に分けられてしまっています。歌でよく知られたイムジン河は北と南の境界線にあります。その河のそばに連れていってくださいました。朝鮮戦争時代、そこには鉄橋が架かっていました。爆撃で破壊されたその鉄橋を、朝鮮戦争の最中、荷物を抱えた人々が鉄橋の柱にしがみつきながら鈴なりになって戦火を逃れてくる様子を写した有名な写真もあります。今は破壊されて、橋脚だけが残っています。その脇には、金大中だ大統領が「太陽政策」の中で作った新しい鉄道の鉄橋が架けられていますが、その後、再び朝鮮と韓国の関係は冷えてしまい、いまはまた、閉鎖されています。
 川岸は有刺鉄線で囲われて軍隊の監視所が置かれており、河のほとりに降りていくことはできません。展望台のある高台には、北朝鮮に故郷がある人たちが、韓国のお盆やお正月に先祖を祀るための祭壇が築かれています。周辺には、北と南に分け隔てられてしまっている同胞が、再び平和裡に統一されることを願うメッセージを書いたリボンが、壁に無数に結びつけられています。今回、わたしがよく知り合っているソウル老会の牧師さん方の多くが、家族が北出身であることも知りました。北には親族もいるはずですが、まったく消息はつかめません。韓国の人たちは、北朝鮮の人たちとの間に、血の繋がった一人一人の顔を思い描くことのできる繋がりを持っているのです。ですから、韓国の人たちが北朝鮮に対して持っている感情は、「敵意」や「憎しみ」「恐れ」よりも、根本的には深い深い「悲しみ」の感情であると言っていいのではないかと思います。日本人が、そのように現在の朝鮮のありようを、「悲しみ」を共有しつつ思い描くことができるかどうか、問われた気がします。
by oji-church | 2017-05-17 10:34 | 牧師からのメッセ-ジ