日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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12月14日の週報コラム「ひだり手」

「クリスマスという居場所」

《彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた」(ルカ2:6~8)
★今年はクリスマスが近づくにつれて、だんだんと心のおもてに立ち現れてくる或る人の面影がある。10月に天に召されたある方の前夜式の晩、まもなく式が始まろうという時、呼び出されて出てみると、教会の玄関に一人の男性が立っていた。いかにも野宿をしているという場違いな風体に、周囲の人たちも戸惑いを隠ずにいる。わたしも取り込み中の忙しい時にと、ずいぶんな迷惑顔をしていただろう。
★野宿をしており、役所の窓口も追い返され、何も食べておらず、身体が痛む…。延々身の上が始まる。わたしの方は、弁当や電車の切符を買って渡せるが、金はやれないの一点張り。「なら、いい」と一旦帰ったのに、また来た。「やっぱり、弁当がほしい」。わたしはやけくそで、前夜式直前に教会を離れて、一緒に弁当を買い、大宮まで行ってみるというので、大宮まで切符を買い渡して、あとは電話代と称して二百円ばかり渡して駅で別れた。厄介払いをしたのだ。
★数日後、教会のインターホンが鳴る。見るとあの男性の姿。また来た。出るのためらったが身体は玄関に向かっていた。一緒に飯食いながら話を聴く。東北に実家があるが、兄弟の名義で他人に賃貸しているので帰りたくても帰れない。ここ数年飯場に住み込んで仕事していたが、めっきり仕事が減り、飯場の家賃を取られる一方なので大宮に出てきたが、そこで荷物を盗られた。以来二週間の野宿生活。寝ていたところを若者の暴行に遭って怪我をし、寒さをしのごうと歩き回って足も腫れている。飯田橋にある野宿者支援グループと連絡を取り、そこの協力で行政の窓口に交渉したいと本人も言うので、一緒に事務所まで送ってゆき、そこで別れた。以来連絡はない。
★聖書のクリスマスの場面のぬくもりは、こういう人のためのものだ。暖かい教会堂の中で迷惑顔をしているだけのわたしは、クリスマスの場面に登場場面を持たない。(おおくぼ)

(写真は、教会の玄関のツリーです。質素ですが、個人的にはこのくらいがちょうどいいと思います)
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by oji-church | 2008-12-19 18:25 | 牧師からのメッセ-ジ