日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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12月7日の週報コラム「ひだり手」

「愚かな生まれだが」

★文明を重ねる中で人間は、非常に大きな賢さを我がものとしてきました。しかしその賢さがいま、武器を生み出し、人間同士の殺し合いを引き起こしています。賢さが、持てる人々の富をさらに膨らませ、持たざる人々から生きるために必要な者を奪い取っています。その果てに、もはや人間がこの地球上に生きることができなくなる、そのような道のりを人間の賢さは辿ってきています。人類全体のことばかりでなく、わたしたち一人一人の人間も生きてくる中で、いわゆる「世渡り」的な知恵を、自分にとっての損得を勘定する賢さを、幾分かずつ、身につけてきていることでしょう。
★その果てに、わたしたちは自分自身を愛することができなくなってしまい、与えられた命ありのままの自分自身を偽り、隠して生きるようになってはいます。わたしたちは本当にありのままのお互いの姿と出会い、それを許し合い、受けとめ合うことができない闇の中に、一人一人、孤独に手探りで生きている。わたしたちは、自分自身の賢さが作り出した暗闇の中を、生きているのではないでしょうか。
★その闇のただ中に、一筋の光としてクリスマスの出来事は起こった。イエス様は、わたしたちが目指している賢さとは違うものの中に生まれたもう。敢えて闇の中にもう一度、客間に余地がない場所に、馬小屋の飼い葉桶の中に生まれたもう。賢さを目指す人間の目には、それは愚かな生まれに映るかもしれません。けれども、神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強い、と聖書は告げています。愚かにも、再び暗闇の中に生まれてくるキリスト、イエス様、このイエス様の愚かさによってこそ、むしろわたしたちは、もう一度闇の中から引き出され、あの最初に神様がわたしたち人間を造って下さった時の光の中へ、「見よ、それは極めて良かった」祝福され、命を愛し共に生きるようにと送り出される新しい光の中へと、導かれることができるのです。
by oji-church | 2008-12-10 10:04 | 牧師からのメッセ-ジ