日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

礼拝予定などをお知らせします。まだまだひよっこのブログですが、コメントを残していただけるとうれしいです。


by oji-church
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

5月25日の週報コラム「ひだり手」

「文明の十字路(?)に立って」(3)

★人間というのは、力を持って隣人を征服して、その隣人が築いてきた文化を踏みにじって、自分の持ち込んだ文化によって塗りつぶしてしまうということを繰り返し行ってきたのかもしれない、と改めて感じさせられました、キリスト教自身もそういうことを行ってきているのです。
★日本ではそうした文化の重なり合いというのはあまり感じられないかもしれません。けれども、実は日本にも、いわゆる「日本人」=大和民族以外の文化はアイヌの人々や沖縄の人々、あるいは日本にやってきた中国や朝鮮の人々の間に古来あったし、現在も海外からやってきている外国の人たちそれぞれ固有の文化というのが、日本国内にも多様にあるはずなのです。
★かつて戦争の中で日本は実際に、朝鮮や中国その他アジアの各地の文化を、日本の大和民族の文化一色でもって塗りつぶしてしまおうということを企てました。今現在も多様な文化の重なり合いが日本ではあまり感じられないというのは、実はいまも日本が、それら多様な文化を排除して、大和民族の文化一色に塗りつぶしてしまっているからではないかとさえ思えてきました。
★現在の日本では、外国人は、人権という観点から見ると、「存在しない」ことになっていると言っても過言ではありません。ましてや、様々な事情で在留資格を持たない外国人は、まさに日本という「一方通行路」のまっただなかに取り残されているといって良いでしょう。隣人のいのちの有様を塗りつぶしてしまうことなく、互いのちがいを受けとめ合いながら、共存していく道を見いだしてゆくことは、わたしたちに可能でしょうか。
★お互いの、生きることの痛みや喜びを、感じ受けることのできる感受性を養うことによって、「一方通行路」ではないその道は、ようやく見いだされるのかもしれません。初めての個人的な海外の旅で、そんなことをつらつらと考えさせられてきました。(おおくぼ)
by oji-church | 2008-05-29 17:26 | 牧師からのメッセ-ジ