日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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2月24日の週報コラム「ひだり手」

「いったい何を守っているというのか」

★先週自衛隊の艦船が民間の漁船と衝突し、父子二人の漁師が行方不明となる事件が起きました。これを書いている2月23日の時点で、まだ父子は見つかっていません。
★ぶつかった自衛隊の艦船イージス艦というのは、イージス・システムという高性能のレーダーを搭載した軍艦です。このレーダーによって上空のミサイルや飛行機を遠くから把捉でき、多数の標的に対して即時・同時に迎撃することができる最新鋭の兵器です。今アメリカを中心にして、「ミサイル防衛」(攻撃してくるミサイルを着弾前に撃ち落とす作戦)という計画が進んでおり、日本もこの計画に参加しています。今回事件を起こしたイージス艦「あたご」は、このミサイル防衛に組み込まれています。ミサイル防衛は、宇宙空間の軍事衛星からもミサイルを攻撃することを目論んでいます。「防衛」とは言いながら、戦場を無限に拡大していく要素をはらんでいるものです。
★今回の事故が報道される中で、ある政府の閣僚が「万が一これが自爆テロの船ならどうするのか」と声を荒げているのがテレビから聞こえてきました。事故当日で、行方不明の父子はまだ見つかっていない時です。事故に遭って遭難している二人の生命よりも、「テロとの戦い」といった大義名分、ひいてはその道具としての最新鋭の「トラの子」であるイージス艦の方が大事、という政治家の思惑丸出しの発言に、正直はらわたの煮えくりかえる思いです。メディアは何も指摘しませんが・・・。
★「防衛」と言いながら、いったい何を守っているというのでしょうか。閣僚のどこか「人形」めいた挙措動作や、情報が何も出てこない防衛省の態度と比して、勝浦の漁民の方々の悲憤する姿からこそ、わたし自身がすでに失ってしまいつつあった、本来の守るべき人間性について、深く考えさせられます。(大久保)
by oji-church | 2008-03-01 12:36 | 牧師からのメッセ-ジ