日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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2月3日の週報コラム「ひだり手」

「大きな口の中で」

★頸椎損傷で首から下が動かず、口で絵や詩を書かれる星野富弘さんのこんな詩があります。

いわしを 食べようと くちをあければ
いわしも くちを あけていた
いわしを 私の口に運ぶのは母
見れば その母の くちも アーンと
 大きく 開いていた。
いわしは 水から 干されたため
わたしは それを 食べるため
母は 子を思う心から
たえまなく 咀嚼を続ける“時”という
くちのまっただ中で
二人と 二匹の いわしが精一杯
くちを 開いている
ささやかな 昼めし時

★ある本で読んで、生まれて二、三ヶ月の赤ちゃんに出会うと、やってみることがあります。赤ちゃんの顔の前40センチくらいのところに自分の顔を近づけて、アーンと言って大きく口を開けてみます。すると、赤ちゃんもアーンと口を開けるそうです。だから、時におとなになっても、誰かがアーンと口を開けているのを見ると、自分も思わず口を開けてしまうそうなのです。
★人間というのは、相手の表情を自分の表情に写し取って、互いに気持ちを通わせようとする力を、赤ちゃんのときから、本能的に備えているということです。でも、そういう「共感する力」は、昨今の競争社会の中で、どんどんと失われているのかもしれません。
★聖書が語る「恵み」というのは、実はわたしたちすべて命あるものが、神様の笑みの中、アーンと開いた神様の大きな口の中に生かされているということなのかもしれません。だから、あの二人と二匹のように、精一杯口を開いて、アーンと笑うことができたらなあと思うのです。
by oji-church | 2008-02-07 09:50 | 牧師からのメッセ-ジ