日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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9月23日の週報コラム「ひだり手」

「小さな人間」

★先頃亡くなられた作家の小田実さんが、最後に執筆を計画していた『世直し・再考』という本の序章に当たる部分が、雑誌に掲載されたのを読みました。その中で、小田さんは、繰り返し「大きな人間」と「小さな人間」ということを語っておられます。
★「『アメリカの世紀』の世界覇権という野望を実現しようとした政治の世界の人物たちを『大きな人間』とするなら、市民はたいていがそうした大それた力をもたない『小さな人間』です」(岩波『世界』10月号より)。そうして自身も「まぎれもなく『小さな人間』のひとである」と語ります。
★さらには、こうした「小さな人間」の「大きな人間」に対する反逆と勝利が、アメリカ政府にイラク戦争政策の転換を余儀なくさせた2006年のアメリカ中間選挙の結果であると語ります。多くの人々が正気を失い戦争の暴力に駆けだしていった後、しかしやがて「小さな人間」が正気を取り戻して「大きな人間」に反逆し、勝利を得るに至る、その陰には、多くの人が正気を失っている中で、正気を失わずにいた少数の人たちがいつづけたことを、忘れてはならないとも語っています。
★最近とみに、大きな時代や社会の流れの中で、「自分」という人間のうんざりするほどの「小ささ」を、痛感するようになってきました。年のせいでしょうか。
★この「小ささ」の無力さに、うなだれて落ち込むこともたびたびですが、しかし最近はむしろ、この「小ささ」の中に秘められている大事なもの、かけがえのないものを、大きな時代や社会の流れの中で、いかにして保ち続けることができるか、このわたしが……というところに関心が向きます。これも、やっぱり年のせいでしょうか。(大久保)
by oji-church | 2007-09-25 12:11 | 牧師からのメッセ-ジ