日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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3月18日の週報コラム「ひだり手」

「人間のいのちを愛する人間らしさ」

★先週水曜日、日本に来られた難民Fさんの「強制退去」の取り消しを求める裁判の高等裁判所判決がありました。1時15分の開廷の後、裁判官が判決を読み上げました。「主文、原告の請求を棄却する」。以上、終わり。時間にして5秒で終わる裁判でした。
★本人にとっては命からがら迫害から逃がれてきた日本で、必死になって願い求めてきた難民認定です。裁判官といえども、法律の解釈はどうあれ、本人が耐え難い苦悩のうちに置かれていることは、人間として感じ取れるはずです。それを5秒で握りつぶす裁判とは何なのだろう。どこか「人間的な部分」を殺してしまわない限り執り行うことのできない裁判です。
★Fさんは以前こうした日本の難民認定制度や裁判制度を「腐ったショーを見ているみたい」と評していました。今度は「あの人達(裁判官たち)人形みたい…」と裁判後つぶやいていたのが印象に残ります。
★母国政府の残虐を前にして、誰よりも人間の命を愛して、誰よりも人間らしく生きようとしてきたFさんが、ありとあらゆる人間的な希望をはぎ取られていくのを前にして言葉がありませんでした。
★わたしたちは今日本の社会の中で「仲間内」の気安さを守ろうと必死になる中で、何か本当に大切なもの、「人間のいのちを愛する人間らしさ」のようなものを、知らず知らずのうちにどんどんと失っていってしまっているように思えてなりません。
★「人はたとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。自分の命を買い戻すのに、どんな代価が支払えようか」(マルコ8:36~)
by oji-church | 2007-03-20 10:29 | 牧師からのメッセ-ジ