日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

礼拝予定などをお知らせします。まだまだひよっこのブログですが、コメントを残していただけるとうれしいです。


by oji-church
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

2月18日の週報コラム「ひだり手」

「『健全さ』について」

★過日、厚生労働大臣が「女性は子どもを産む機械」と発言したことが話題になっています。大臣は平謝りの姿勢ですが、辞任要求に屈する気配はありません。厚労相はその後、「二人以上子どもを持ちたい」という若者を「健全」と評し、こちらも批判を浴びました。しかしこの批判に対しては「言葉狩り」との反批判もちらほら聞こえます。
★しかし「健全」発言の方が、より注意しなければならないとわたしは考えます。「機械」発言はあからさまに差別を含む発言ですが、「健全」発言は、同じ感覚を温存したまま、オブラートに包んだものと言えます。
★わたしたちは、しばしば自分の感覚・志向に沿って、自分の気に入るものを「健全」と評し、それ以外のものを「不健全」と決めつけるものです。しかし、「健全」とは、英語で言えば「ホール(whole)」という言葉で表されるものでしょう。つまり「全部を含んだ、欠けのない」という意味の言葉です。
★一人一人の人間は完全無欠ではありません。したがって「健全さ」とは、「あらゆる事情を持った人間全体を考慮した……」という意味で用いるべき言葉だろうと思います。
★「健全さ」という言葉を、自分の志向に合った一部の人や状態に用いるならば、それ以外の人や状況をこの世の外に突き落とすことになります。国の意向に沿わない人間をこの世の外に突き落としてしまおうというのは、今の政府が意図していることでもあります。だから厚労相を辞めさせるわけにはいかないのでしょう。
★やれるモンならおやりなさい。でも生命というのは、そんなことで済まされるものではありませんよ。(大久保)
by oji-church | 2007-02-20 14:42 | 牧師からのメッセ-ジ