日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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6月18日の週報コラム「ひだり手」

教育基本法「改正」案を読む(4) 「態度を養う」を考える

★先日、子どもの学校の授業参観があって行ってきました。内容は「道徳」です。帰ってきてから、子どもと授業の話をしました。すると子どもがおもしろいことを言います。「道徳の時間は、みんながブリッ子になる時間」。もしかしたらウチの子だけがヒネクレていて、そんなことを言うのかもしれませんが、ちょっと考えさせられました。当日の授業の内容は、「自分のいのちを支えていてくれるものに思いを巡らせる」というような内容でした。皆それぞれに「両親」とか「ご先祖」とか言っていた。ウチの子どもに言わせると、道徳の時間は、みんながいかにも「正しい」ことを口を揃えて言う時間だ、と。普段はそんなこと、考えても、してもいないのに、ということです。
★政府与党が出している教育基本法「改正」案には、「教育の目標」としてゴタゴタと、いくつもの「徳目」が掲げられています(数えてみると、21項目にものぼります)。「一 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。 二 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。 三 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。 四 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。 五 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」。
★いっぱいありすぎて、読んでいるだけで頭が痛くなりそうです。この基本法が可決承認されれば、おそらくこれらの「徳目」のいちいちについて、子どもは「評価」にさらされることになるでしょう。実際に、「愛国心」を通知表で評価する学校もすでにあるのです。
★気になるのは、「態度を養う」という言葉が繰り返し用いられていることです。「態度」が「評価」されることになれば、子どもは必ず「態度」を装うことになります。国や学校の求める「子ども」像に自分をはめ込み、自分自身を押し隠すことを、子どもたちは強いられることになります。ただの「ブリッ子」のうちはいいのですが、やがて自分自身を失った子どもたちは、どうなるのでしょうか。そら恐ろしい気がするのは、わたしだけでしょうか。
by oji-church | 2006-06-21 11:31 | 牧師からのメッセ-ジ