日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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遠くて近いこと

4月29日に、王子教会の所属している日本キリスト教団東京教区北支区の社会部主催による横須賀軍港見学に参加してきました。横須賀には、米海軍と自衛隊が共用している軍港があります。
日米両国の政府は、現在横須賀を母港としている空母キティホークの後継艦として原子力空母を配備しようとしています。
原子力空母が母港とするということは、そこに原発を置くというのと同じことを意味します。しかも原子力艦船の場合、一般の原子炉と比べても、余裕のない狭い艦船の中に置かれ、たえず振動にさらされ、軍艦ですので高性能の火薬と同居するということになります。
米海軍は1999年11月に、米国サンディエゴの湾内で原子力空母ステニスが、原子炉の二次冷却水の中に泥が入り込んだことから原子炉が停止して航行不能になるという事故を起こしています。しかし米軍は当初、この事故を発表せず、たまたま近くで米軍の通信を傍受した一般人がいたことから事故が発覚しました。このような事故は一般の原子炉では、明らかに「事故」と見なされますが、米海軍の基準ではこれは「事故」とは認められないとして発表がなされなかったのです。
横須賀に住む一般の人は、日常的にそうした危険にさらされることになります。そして、ひとたび大規模な事故が起これば、これは決して横須賀だけの問題ではなく、首都圏一円に被害が広がることになります。
軍隊というのは、傍らにある人の生命を危険にさらすことで、「国家」を守ろうとするものです。しかし、それで守られるものって、いったい何なのでしょうか。こうした軍隊の力が、世界全体を覆っている今、わたしたちにとって、軍隊の行動による生命の危険を巡っては、「遠い」「近い」という区別はもはや無くなりつつあります。(大久保)

写真は横須賀の軍港の様子。左下に見えるのは、自衛隊の潜水艦。中央に見えるのは自衛隊のイージス艦の艦橋。右端に見えるのが空母キティホークの艦橋。奥に見える緑に覆われた島の地下には、艦船用の巨大燃料貯蔵庫があるそうです。写真のすぐ手前には、一般のデパートがあります。
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by oji-church | 2006-05-08 13:26 | みちばたの教会