日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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9月17日の週報コラム「ひだり手」

「煽られた危機感の先には」

★先週、朝鮮がミサイルを発射しました。これに際して日本政府は「Jアラート」なる警戒警報を、北海道から東北、北関東3県、他に新潟、長野の計12県に発したということです。わたし自身、先月29日、秋田県にいた時にこの「Jアラート」を受けました。朝6時頃、突然枕元のスマホがすさまじい音量でビービー鳴り出しました。「こんな音で目覚まし、掛けたっけか?」と思いながらスマホを取り上げると、なにやら「国民保護情報」云々と書かれていましたが、寝ぼけて何かボタンを押したらすぐに消えてしまい、何のことやら分からぬまま、また寝てしまいました。
★朝鮮がいきなり日本にミサイルを撃ち込むことがないことは、現在までの情況を考えれば明らかです。また、実際に核弾頭を搭載したミサイルが日本に向かって発射されたなら、こんな警報が間に合わないことも明らかです。こうした警報を発することで、人の危機感や恐怖感を煽って、戦争をする態勢へと人心を束ねていこうとする意図があるのではないかと勘ぐってしまいます。
★84年前、桐生悠々という信濃毎日新聞の記者が「関東防空大演習を嗤う」という記事を書きました。昭和8年東京市を中心とした関東一帯で行われた防空演習を批判して「如何にそれが大規模のものであり、また如何にしばしばそれが行われても、実戦には、何等の役にも立たないだろう。帝都の上空に於て、敵機を迎え撃つが如き、作戦計画は、最初からこれを予定するならば滑稽であり、やむを得ずして、これを行うならば、勝敗の運命を決すべき最終の戦争を想定するものであらねばならない。壮観は壮観なりと雖も、要するにそれは一のパッペット・ショーに過ぎない」と語りました。この記事を読んだ信州在郷軍人会が信濃毎日新聞の不買運動を展開し、桐生は信濃毎日新聞を退社することを余儀なくされました。
★煽られた危機感によって自由な発言や批判が封じられた先には、有無を言わせぬ戦争が待っています。その時犠牲にされるのは一般庶民に他なりません。「Jアラート」は決して「国民を保護する」ものではありません。そんなことよりも、国際間に対話の気運を開くように努めることのほうが、余程意味あることではないかと思います。
by oji-church | 2017-09-20 11:13 | 牧師からのメッセ-ジ