日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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7月30日の週報コラム「ひだり手」

「余計なこと」(1)

★いま日本では、クリスチャンや教会に集まる人の数が全国的にどんどんと減っています。またそれは日本ばかりの問題でもなく、世界的にクリスチャンの数は減る傾向にあるようです。そういう厳しい状況の中にあって、教会の中では、余計なことには手を出さずに、ひたすらにクリスチャンの数を増やすことを目指して、「伝道」に集中しようという動きが強まっていきます。伝道によって新しく教会を訪れる人が一人でもあることは、この上なく嬉しいことに違いありません。でも、考えて見なければならないのは「余計なことには手を出さずに」というところです。人にキリスト教のことを伝えて、洗礼を受けるまでに人を導くこと、もうそれ以外のことには「手を出さない」「考えない」ということ。信仰告白の文章や、教会の規則に則って、そこからはみださないように、それ以外のことはやらずに、考えずに、ただひたすら洗礼を受ける人を増やしなさいと、そういう動きが強まっていきます。それに従わずに「余計なこと」をやろうとする人は、ルール違反だ規則違反だ、信仰に背く行いだと言って断罪されることになります。それは今に限ったことではなく、明治以後の日本の教会の歴史を見てみると、教会が厳しい状況に置かれるたびに、繰り返しそういう動きが起こってきたことが分かります。
★教会以外の人の集まりでも厳しい状況の中では同じようなことが起こってきます。戦争中の日本の国のありようを見れば、それはすぐに分かります。「欲しがりません、勝つまでは」「進め、一億火の玉だ」「撃ちてし止まん」、そんなスローガンの下に、戦争以外のことは考えるなと教えられたのです。従わない人は「非国民」として断罪されました。長引く不景気の中で、大企業がお金儲けをすることをだけを考えるように、それ以外のことは考えるな、弱く小さな立場にある人間はその犠牲になれ、と言われていて、それに従わない人は、ヘイトスピーチの標的にされてしまう。そんな空気がこの国全体を覆っているように感じられるのです。
by oji-church | 2017-08-02 12:32 | 牧師からのメッセ-ジ