日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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2月5日の週報コラム「ひだり手」

「信仰を生きるということ」

★2月11日は国の暦では「建国記念日」です。これは日本神話で神武天皇(伝説上の天皇で歴史学的には存在しなかったとされてます)の即位の日が西暦661年旧暦1月1日(現在の暦で2月11日)とされていることによります。戦前は「紀元節」と呼ばれていました。日本基督教団の暦ではこの日は「信教の自由を守る日」となっています(1968年の教団常任常議員会決議)。
★2月に入って神学校で「日本基督教団史」を教えています。1939年に各宗教団体を国の統制下に置くための「宗教団体法」という法律が公布されます。折しも救世軍に対して「英国のスパイ」だとするバッシング・キャンペーンが各地の新聞で巻き起こります。これに恐れをなした日本のプロテスタント教会諸派は、その後雪崩を打って、国の指導に沿った「日本基督教団」という一つの教団の形成へと突き進みます。
★1941年に創られた日本基督教団は、その創立当時の規則の中に「生活綱領」という信徒の生活指針とするべき箇条を掲げています。「本教団ノ生活綱領左ノ如シ 一 皇国ノ道ニ従ヒテ信仰ニ徹シ各其分ヲ尽シテ皇運ヲ扶翼シ奉ルベシ 二 誠実ニ教義ヲ奉ジ主日ヲ守リ公礼拝ニ与リ聖餐ニ倍シ教会ニ対スル義務ニ服スベシ 三 敬虔ノ修行ヲ積ミ家庭ヲ潔メ社会風教ノ改善ニ力ムベシ」。ここでは国の指導する国家崇拝と、日常の「敬虔な」信仰生活とが一つにされて、信徒が生活指針とするように薦められています。当時教会はほとんど、戦争を遂行する国家の一機関となって信徒を戦争へと駆り立てる働きを担っていたのです。その中で信仰は、ただ心の中で信じるだけのもの、具体的な生き方や社会の中には反映されないものになっていきました。
★わたしたちも、ともすると信仰というのは「心の中で信じること」と思ってしまいがちですが、しかし信仰というものは、実際の生活の中での具体的な生き方や働き方として表されないならば、口では「平和の福音」を説きながら、実際には権力や暴力を追い求める世の中の風潮に同調する「偽善」になってしまいます。「信仰を生きる」とはどういうことなのか、簡単なことではありませんが、いつも心のどこかに留めておかなければいけないことでしょう。
by oji-church | 2017-02-08 10:48 | 牧師からのメッセ-ジ