日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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11月27日の週報コラム「ひだり手」

 「心の貧しい者は幸い?」

〈心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。〉(マタイによる福音書5章3節)。

★大塚久雄さんという社会経済学者がいました。無教会派のクリスチャンだった方ですが、その人が今から50年前、「生活の貧しさと、こころの貧しさ」という題で講演をしています。
★「生活の貧しさ」というのは、だれでもすぐに分かるように経済的な貧しさです。では「心の貧しさ」って一体何なのでしょうか。普通、日本語の感覚では「心が貧しい」と言うと、「人にやさしくない人」「心が狭く、意地汚い人」のことを言うように思います。けれども大塚さんがこの講演で言っているのは、聖書の語る「心の貧しい人々」というのは、いろいろな形で人が希望を失っている状態だということです。自分はもうダメだという絶望や、何をしてもうまくいかないという深い疎外感、差別やいじめなどによって、自分の人間としての価値、人としての尊厳を奪われている人のことを「心の貧しい人々」と聖書は言っているのだと語るのです。さらに、人は経済的な貧しさの中で、そういう「心の貧しい」状態にも落とし込められてしまう時がある。それはどれほどの苦しみであるか。しかし、聖書の語る福音というのは、まさにそういう状況にある人に向かって告げられているのだと言うのです。
★聖書の語る福音というのは、まず、そのような「心の貧しさ」から、人を解き放つものなのだ。「あなたは、ダメじゃない。あなたは大切な存在なんだ」と告げることによってです。そういう「心の解放」を与えられて、初めて人は、主体的に、つまり自分で自分自身を背負って、目の前の自分の利益不利益や、都合不都合に左右されずに、立ち上がっていくことができるようになるんだ、と大塚さんは語るのです。(つづく)
by oji-church | 2016-12-07 11:43 | 牧師からのメッセ-ジ