日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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4月24日の週報コラム「ひだり手」

「みんなの力」をどう出し合うか

★都会の問題はやはり、人と人との「心の距離」があまりにも遠いということではないかと思います。そこら中にコンビニ、スーパーがあり、ネット通販を利用すれば、家の外に出かけなくても、翌日には、早ければその日のうちにも、家に居ながらにして欲しいものを手に入れることができます。当然、その間、誰とも触れ合いませんし、言葉を交わすこともありません。そこには、人に煩わされずに自分にいいように生活できる気安さがあるのかもしれません。都会というところは、そういう気安さを求める人たちが集まる場所になっています。
★同時に近年、個人のプライバシー、個人情報の保護ということも厳しく言われるようになりました。牧師として病院にお見舞いに行ったところ、家族ではないからと、病室を教えてもらえなかったり、転院先の病院を教えてもらえなかったりして、困ったことがありました。プライバシー、個人情報の保護という見方からすると、一人ひとりの個人が人と繋がらずにバラバラに生きていることは、あたかも「よいこと」であるかのように見なされることになります。
★個人がバラバラに生きていくことが「よいこと」と見なされる社会の中で、病いやしょうがいを負った人、貧しさの中にある人、そうした弱い立場に置かれて、一人では立ち上がることが難しい状況に陥った人は、助け手を見つけることできずに、ますます厳しい状況に追い込まれることになります。個人が個人として大切に守られるということはとても大事なことです。でも、一人だけでは、個人を守ることができません。もともと民主主義というのは、個人を個人として守るために、「みんなの力」をどう出し合うのか、ということを考えに考えた末に編み出された仕組みです。個人個人のその人らしさを守るために、「みんなの力」をどう出し合うかということを、国や人任せにせずに、自分自身の事柄としてもう一度考え直してみるべきところに、いま、わたしたちは置かれているのではないかと思うのです。
by oji-church | 2016-05-04 15:43 | 牧師からのメッセ-ジ