日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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11月15日の週報コラム「ひだり手」

「隣人になる」とは?(2)

★(承前)たとえ話の最後にイエス様は律法の専門家に向かって「あなたはこの三人の中で、だれが追いはぎに襲われた人の隣人になったと思うか」と聞きました。律法の専門家は「その人を助けた人です」と答えざるを得ませんでした。この律法の専門家もまた、「隣人」とは「律法の掟を守っている生粋のユダヤ人である」という考え方を改めざるを得なかったのです。「隣人」とは「苦難や痛みを共に分かち合おうとする人」のことだと。
★イエス様は最後に言われます。「行って、あなたも同じようにしなさい」と。これをわたしたちは早合点して「困っている人を助けてあげなさい」という意味に受け取ってしまいます。でもその前にここでイエス様が言っておられる「あなたも同じようにしなさい」と言うのは、ユダヤ人であるあの追いはぎに襲われた人や律法の専門家が、あのサマリア人の旅人の振る舞いに出会って、それまでのサマリア人に対するさげすみや敵意や憎しみの気持ちを変えられていったということです。「あなたも、行って同じようにしなさい」というイエス様の教えは、そのようにわたしたちも、自分が「敵」だと思い、さげすんできた相手の「人間」としての心豊かな振る舞いに出会って、気持ちを変えてもらいなさいという勧めなのです。
★中国や韓国・朝鮮の人たちは、植民地支配下、戦時下にあって、日本人によって深く傷つけられ、塗炭の苦しみを味わわされました。それでもなお、日本人と共に生きようと、わたしたちに向かって手を差しのべています。それなのに日本人が中国や韓国・朝鮮に対して、敵意やさげすみの気持ちを持ち続けるのだとしたら、どれだけ日本人は心無い人間かということになるでしょう。
★「日韓関係」とか「日中関係」という言葉でわたしたちが、テレビに映る韓国や朝鮮や中国の政府首脳の顔を思い浮かべて、敵意をたぎらせるのだとしたら、それは日本人の視野の狭さ、人間関係の貧しさを表しています。追いはぎに襲われた人を助けたのは、サマリアの国の王様ではありません。名も無き一介の旅人です。「日韓関係」とか「日中関係」と言う時に、わたしたちは、中国や韓国・朝鮮に生きている一人ひとりの小さな人たちの姿を思い浮かべ、それらの小さな人たちと出会って、その人たちが生きてきた歴史を知るように努めなければなりません。
by oji-church | 2015-11-16 11:22 | 牧師からのメッセ-ジ