日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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5月31日の週報コラム「ひだり手」

なぜ残忍な野心家を崇拝するのか

★先週から安保法制についての審議が国会で始まっている。首相らはこの法は国民の生命・財産を守るためのものと説明するが、いずれも海外で自衛隊が戦争をしやすくするための法律であることは否めない。なぜこのようないつわり、ウソが、まかり通ってしまうのか。
★ドイツの精神分析医アルノ・グリューンは『私は戦争のない世界を望む』という本の中でこんな問いを立てている。「何が、自分こそ自由で民主的だと思っている一般市民を、政治家に服従させ、残忍な野心家にすぎない政治家を『救済者』そして『強い人間』として崇拝させるのか」。答えとして語られるのは、幼少期に抑圧された苦しみを拒否しているからだということ。
★人は誰もが子ども時代から様々な苦しみを経験する。その経験は、お互いにその苦しみを共感し合うことによってしか乗りこえられない。苦しみを分かち合うことを拒否してしまうと、「自分は苦しまない『強い人間』だ」と思い込もうとして、人は暴力に依り頼むようになる。暴力ははじめから、論理や倫理を踏みにじるものだから、黒を白と言いくるめ、ウソをつくことにも平気になってしまう。苦しみを拒否する結果、わたしたちはかえってウソによって自分たちの命を損なうことになってしまうのだ。
by oji-church | 2015-06-03 10:22 | 牧師からのメッセ-ジ