5月17日の週報コラム「ひだり手」
〈あなたがたは地の塩である。〉(マタイによる福音書5章13節)
★「地図」という言葉があります。「地図」というのは、もとは「地」という背景の中に印となる「図」がある様子のことを言いました。だから「地の塩」というのは背景の中に溶け込んで見えなくなっている塩と見ることもできるでしょう。
★そう読んでみると、このイエス様の言葉がこんなふうに聞こえてくるのです。「あなたの価値、あなたの大切さは、背景の中に溶け込んでしまって、人から見えなくなっている。それで人はあなたのことを『役立たず』なんて言って放り出し、足蹴にして、踏みつけにしようとする。だけれども、あなたは地の塩だ。世間の人々がなんと言おうと、あなたは塩だ。あなたは『あなた』という一人の存在において、ただ『あなた』というその一人の存在において、働いているのだ。役立たずなんかじゃない。決して、決して……」。
5月17日に墓前礼拝を行いました。