日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

礼拝予定などをお知らせします。まだまだひよっこのブログですが、コメントを残していただけるとうれしいです。


by oji-church
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

1月18日の週報コラム「ひだり手」

「同じ人間」

★昨年末NHKテレビでイスラエルの抑圧や弾圧に苦しむパレスチナ人の人権のために活動されているパレスチナ人弁護士ラジ・スラーニさんと在日韓国人の作家徐京植さんとの対談番組がありました。その中でのこと、大学で教える徐さんが学生にパレスチナなど、人権が押しつぶされている状況について話をすると、学生がこう言うのだそうです。「同じ人間なのにあんなことが出来るなんて信じられない」と。その時に徐さんはこう言うのだそうです。「『同じ人間』という観念はまだ確立されていないのだ。それはわたしたちがまだ手に入れていないゴールなのだ」と。
★番組の最後に徐さんは、「今『同じ人間』という考え方よりも、人間が人間でなくなっていく、人間の非人間化という状況が進んでいる世界の中で、スラーニさんはどうして確固たる信念をもってパレスチナの人権のために働くことができるのか」と問いかけました。スラーニさんはこう答えました。「法は完璧なものではありません。けれども民主主義、人権といった考え方は、第二次世界大戦で8500万人の人が殺されたことを経て辿り着いた最上の何にも勝る収穫物なのです。わたしは世界市民の一人として、わたしが暮らしている地域や場所でその基準を当てはめることで、社会に貢献したいのです」。人権、わたしたちが「同じ人間」であるということは、歴史上の数々の痛ましい戦争を経て与えられた賜物に違いありません。けれどもそれはまだ、はっきりとすべての人に知られるようには表されていないのがわたしたちの世界なのです。
★イエスは「父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください」(ヨハネ17:21)と祈っています。「あなたがわたしの内に…、わたしがあなたの内に…」とは、握り合った手と手のような対等な関係のつながりを表しているのでしょう。それはいまだ実現されていません。しかしそれは同時に、大切なこととしてすでにわたしたちに示されていることでもあります。そしてそれは結局、一人ひとりとの出会いの中で、注意深く互いの苦しみや喜びを分かち合う中で形作っていく以外にないものなのかもしれません。
by oji-church | 2015-01-23 15:56 | 牧師からのメッセ-ジ