日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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1月11日の週報コラム「ひだり手」

「ひとしずく」

★昨年は首相の名前を冠した政府の経済政策が盛んに言い散らされる中で選挙が行われて、戦後最低という投票率ながら与党が議席の多くを占める結果に終わりました。国民の多くも一番の関心事は景気、つまりお金の問題だと考えているということでしょう。そのお金を儲けるために、武器の輸出を解禁すること、アメリカと共に戦争に繰り出していける集団的自衛権の承認、そうした方向に有無を言わせず国民を従わせるための特定秘密保護法の施行、といったことも昨年行われました。
★一番手っ取り早いお金儲けの方法は、いのちを犠牲にすることです。戦争をする国に武器を売り込むのはとても利益の上がる商売です。「武器だけ売って自分は血を流さない」と言われないために、日本もその戦争に加わっていくのが「集団的自衛権」の目指すところでしょう。積極的に戦争に加わっていく気持ちを高めるために、近隣の国々の脅威を強調して「国の外は敵だらけ」という警戒心や恐怖心を国民に植え付けます。お金のことにしかわたしたちが関心を向けなくなれば、やがてわたしたちは、そのようにいのちを際限なく切り刻むことへ突き進み、その果てには人類の生存そのものを破滅へと追いやってしまうことになるでしょう。そういう時代の曲がり角の中に、わたしたちはいま生きていると思います。
★けれどもわたしには中国人の友がいて、韓国人・朝鮮人の友がいて、イラン人の友がいて、クルド人の友、パレスチナ人の友、イスラエル人の友がいて、それらの人が戦争で死ぬことを望みません。人間は、ひとたび出会って、心を交わし、友となるならば、その人が死ぬことを決して望みはしません。人間の心の奥底には、そういう人の命を愛するひとしずくの気持ちが授けられています。自分自身の都合のよさ、気分のよさだけを優先するのではなく、折に触れて、自分の胸のうちに授けられているこの「ひとしずく」を、互いに確かめ合うことが、いまわたしたちに必要なことなのかもしれません。
by oji-church | 2015-01-15 12:43 | 牧師からのメッセ-ジ