8月31日の週報コラム「ひだり手」
★いまわたしたちは、人の力を崇める間違った信念のもとで、再び人間の命の価値を貶めてしまう状況の入口に立っています。今、一見すると教会の信仰が否定されるような状況ではありません。戦時下の日本のクリスチャンたちも最後まで自分たちの信仰は否定されていないと思っていました。でもその傍らで、人間の命の価値はどんどんと否定され、すべての命ある者を造り上げて「見よ、それは極めて良かった」と命に対して喜びの叫びを挙げた神様のみこころは否定されていきました。
★信仰の先達を安易に批判して終わるのではなく、歴史の現実の中から響いてくる「二度とこんな過ちを犯してはいけない」という先達たちの声、そして命ある者を造り上げて「見よ、それは極めて良かった」と喜びの声を挙げた神様の声によく耳を傾けて、わたしたちの信仰を、「礼拝をやっています」というだけにとどめずに、神様が与えて下さった命の尊さを世に向かって証ししてゆくものとしてゆきたいと願います。