日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

礼拝予定などをお知らせします。まだまだひよっこのブログですが、コメントを残していただけるとうれしいです。


by oji-church
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

4月13日の週報コラム「ひだり手」

「正義」の「裁き」(3)

★アンパンマンには仇役のバイキンマンが登場します。「悪い奴」です。ですが、意外にも子どもの間ではバイキンマンも人気があるそうです。だれしもどこか「悪い」自分を持っているからでしょうか。そうしてバイキンマンは「悪い奴」だけれども、変装してもすぐにばれる変装であったり、優しい人に弱かったり、愛嬌があります。アンパンマンは「悪い奴」であるバイキンマンをやっつけますが、殺してしまうことはありません。バイキンマンもアンパンマンを攻撃しますが、殺しはしません。相手を殺してしまってはいけないんだとやなせさんは言います。むしろ、自分は正義だと言って、正義は勝ったと言っていばっているやつは嘘くさいと言います。正義を行う人というのは実はわたしたち皆と同じ弱い人間なのだと言うのです。いわば追いつめられて、やむにやまれず正義を行うのだと。
★やなせさんにとって正義と悪とは、そんなにはっきりくっきり分かれているものではありません。やなせさんが「正義」という言葉に込める想いは、あのアンパンマンのテーマ曲の中にあると言います。「そうだ、うれしいんだ 生きるよろこび。たとえ胸の傷がいたんでも」。人を喜ばせることが自分にとっては正義だったと言います。それはお金やモノを贈って喜ばせるということではなく、歌の歌詞の通り「生きる喜び」を分かち合うことができるかどうかということでしょう。
★神様がこの世に生きるどの者にも命を与えようとされている、そのことを受けとめようとしないのであれば、その人は自分が「生きる喜び」も求めることができないでしょう。その人は地獄に放り込まれるような「罰」は与えられないかもしれませんが、生きていて「生きる喜び」を求められない生き方は、物質的にどんなに満ち足りていたとしても、それ自体砂を噛むような酷く不幸なありようです。そのありよう自体が既に裁かれているということなのかもしれません。
by oji-church | 2014-04-17 14:47 | 牧師からのメッセ-ジ