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日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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by oji-church
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2月16日の週報コラム「ひだり手」

「独り子を信じる者」

〈神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである〉(ヨハネによる福音書3章16~17節)。

★ここでわたしが引っかかるのは、「独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」という言葉です。神様は「世を愛する」と言いながら、「滅びない」でほしいと願っているのは、独り子を「信じる者」だけ、ということにはならないだろうか、と気になるのです。
★パレスチナの旅では、多くの人が、宗教が違っても、人種が違っても、民族が違っても、住む場所が違っても、お互いに同じ人間同士ではないかと言って、わたしたちをこの上なく温かく迎えてくれました。そんな出会いの中で、わたしは「独り子を信じる者」というのが、ただキリスト教の信仰を持つクリスチャンという意味ではないと思うようになりました。それは「たった一人の人間でも、たった一人の小さな赤ちゃんでも、その人が人間であるという理由で、大事に思う人」という意味ではないかと思うのです。そういう人が「一人も滅びないように」というのが神様の願いだと思うのです。そういう願いを込めて、神様はこの世に独り息子を送られたのだということです。この一人の人、この一人の赤ちゃんを、人間だという理由で、大事にしてほしいという願いを込めて、です。
★神様はどこまでも、この世を裁こう(分離しよう)とは思わず、この世を救おうと、この世を助け、この世を守り、この世を大事にし、この世を愛そうとされる神様なのです。そのために一人の人を、一人の赤ちゃんをこの世に送られました。この一人の赤ちゃんがこの世の本当のありようを照らす光だと聖書は語ります。わたしたちも同じように、この世を照らす光としての小さな命を一つずつ与えられていることを忘れないようにしたいと思います。
by oji-church | 2014-02-19 12:50 | 牧師からのメッセ-ジ