日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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12月1日の週報コラム「ひだり手」

「由らしむべし、知らしむべからず」

★先週、わたしたちの住まう国の議会は「特定秘密保護法案」を衆議院で可決しました。これは「日本の安全保障に関する情報のうち『特に秘匿することが必要であるもの』を『特定秘密』として指定し、取扱者の適評価の実施や漏洩した場合の罰則などを定める」(ウィキペディアより)法案ということです。
★「秘密」とされるのは「① 防衛に関する事項(自衛隊法別表第4に相当)、②外交に関する事項、③外国の利益を図る目的で行われる安全脅威活動の防止に関する事項(国会に提出された案では「特定有害活動の防止に関する事項」)、④テロ活動防止に関する事項」とされています。しかしこうした「秘密」とされる対象の定義はあいまいで、何が「外交に関する事項」とされ、何が「テロ活動防止に関する事項」とされるかは、担当省庁や閣僚の「匙加減次第」ということになりかねません。
★戦時下、日本の国民は「治安維持法」や「出版法」「新聞法」「軍機保護法」「国家総動員法」等によって厳しい情報統制の下に置かれていました。そのため、日本が中国やアジア各地で行っている戦争の実情は知らされず、「大本営発表」という虚偽の情報によって、国民は次々と戦争による犠牲へと担ぎ出されていきました。
★キリスト教会は「外国の宗教」というレッテルを貼られて危険視され、しばしばスパイ嫌疑を掛けられ、天皇制に従わない信徒は弾圧を受けました。このことに防衛的となって、日本基督教団は自ら進んで戦争に協力し、「信仰」の名の下に人々を戦争へと煽る働きをしました。
★秘密の「秘密」たるゆえんは、人々が「何が秘密か」を知ることができない点にあります。何が「秘密」か知らされない一方で、それに触れれば処罰の対象になるのであれば、人々は萎縮するよりほかありません。為政者は自分に都合の悪い情報は、お手盛りで都合よく「秘密」にしてしまうことができます。戦前・戦中の日本社会は、まさにそのような、一方には為政者の「恣意」と、他方には一般大衆の「萎縮」という「情報格差社会」でした。そのような社会にあってこそ戦争は始まり、泥沼化していきました。わたしたちはいま、そういう社会のとば口に立っています。
by oji-church | 2013-12-04 15:24 | 牧師からのメッセ-ジ