日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

礼拝予定などをお知らせします。まだまだひよっこのブログですが、コメントを残していただけるとうれしいです。


by oji-church
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

2月17日の週報コラム「ひだり手」

「人々の漁師仲間」

《イエスは「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた》(マルコによる福音書1章17節)。

★イエス様がその公の働きの最初に、弟子たちを集められた場面です。有名な場面です。この場面でイエス様がシモンたちに向かって「人間をとる漁師にしよう」と呼びかけたのは、人を集めてキリスト教を宣べ伝える働きを託された伝道者=牧師の召命について語られている場面だと読むのが普通です。
★果たしてイエス様はシモン・ペトロたちに対して「伝道者となるように」という意味で「人間をとる漁師にしよう」と呼びかけたのでしょうか。
★いま日本の教会では「伝道の不振」が叫ばれています。教会に人が集まらない。とくに若い人が集まらず、教会の高齢化が激しい。焦りも加わって、どうしたら信徒の「数」を増やせるのか考えあぐね、「信徒の増えている教会は優秀な教会、信徒の減っている教会はダメな教会」と、「数」で物事を測ろうとする圧力が増しています。そのための理想像として、広く網を打って信徒を一網打尽にすることのできる「人間をとる漁師」という例えはうってつけです。
★「漁師」の「漁」という字は「あさる」とも読みます。まるで人間を「喰い物」にするために網を掛ける者にしてあげようとイエス様は呼びかけたのだろうか。
★もとのギリシア語では、実は「人間を『とる』漁師」とは書かれておらず、ただ「人間の漁師」と書かれているのです。この場合「人間」も「漁師」も複数形ですので「人々の漁師仲間」となるでしょうか。
★「人々の漁師仲間」とは、それぞれの人がそれぞれの置かれた場所で、なしうることをなしながら、それぞれに限界を持ちながらも、出会い結ばれて共に生きていこうとする姿勢を表しているのではないでしょうか。
by oji-church | 2013-02-19 15:53 | 牧師からのメッセ-ジ