日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

礼拝予定などをお知らせします。まだまだひよっこのブログですが、コメントを残していただけるとうれしいです。


by oji-church
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

1月27日の週報コラム「ひだり手」

「誘惑と招きの間で」

《人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる》
(マタイによる福音書4章4節)

★わたしたちは、悪魔による安易な方へ、楽な方への誘いと、神様による厳しい道のり、しかし誰かと共に生きる道への招きとの間に立たされています。安易な道のり、楽な道のりは確かにわたしたちにとって魅力的です。労せずして欲しいもの、必要なものが手に入ったらどれだけうれしいことでしょうか。「そんなことはそう簡単には起こらないから、心配しなさんな」と思われるかもしれませんが、わたしたちは、みんなが「そんなこと」を待ち望む社会を形作ってきました。わたしたちの生きている社会は、安易に、労せず、欲しいもの、必要なものが手に入ることを目指して形作られています。その中では、苦しいこと、煩わしいこと、面倒なことは隅の方へと追いやられていきます。
★これに対して神様の「試み」は、誰かの支配や操作によってではなく、人が本当に心の底から、他者と共に分かち合って生きたいと願える場へと人を導くものです。誰かと共に生きたいと心の底から願った時、本当に必要なものが見えてきます。そしてそれは実はそんなに多くのものではありません。
★真冬の岩手の被災地を回ってきました。戻ってきて沢山の人から「寒かったでしょう」とねぎらいの言葉をいただきました。確かに寒さは厳しく、被災された方々の生活復興の見通しも厳しいものでしたが、それでもなおあまり寒さが身に応えなかったのは、おそらく人との出会い、ふれあいの熱さのせいなのでしょう。被災地では必要なものはまだまだまったく足りていません。でもそれだからこそ、人々にとって希望となるのは人間同士のつながり以外にはないのです。そこからすべてのものが生まれてきますし、そこからしか何も生まれては来ないのです。
by oji-church | 2013-01-30 14:33 | 牧師からのメッセ-ジ