日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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10月21日の週報コラム「ひだり手」

「言葉にならない声に耳を傾けつつ」

★先週15日から17日にかけて、北支区東日本大震災被災支援特別委員会主催の「福島交流の旅」に参加してきました。福島県の浜通りの2教会と教会附属の幼稚園、保育園、またNPOで運営されている市民放射能測定室、さらに二本松市で除染に取り組んでおられるお寺の住職さんをお訪ねしました。
★それぞれの場所で聞かされたのは、放射能の汚染によって、人々の心が疲弊させられ、被災者同士の間でも、お互いの置かれた立場の違いが摩擦や対立を生むようになってしまっている現状です。補償を受けられているかいないか、家族と離れているかいないか、避難をしたかしていないか、仮設住宅に住んでいるのか、それとも「見なし」仮設に入っているか、仕事を見つけられているかいないか、住んでいる場所の放射線量の違い、年齢、性別、家族構成の違い等々……。一口に「被災者」と言っても、10人の方がいれば、10通りの異なる立場があり、それぞれに受けているプレッシャーも微妙に違います。そこから摩擦や対立が生じるのは、放射能の被害によって始終心配や不安を抱えながら生活することを強いられるストレスによるのでしょう。
★放射能は人の体ばかりでなく、人間同士の関係を確実に破壊するものであることを示されて、このことをどう伝えたらいいのか、重い宿題を与えられて帰ってきました。原子力発電に反対して放射能の恐ろしさを強調することは大切なことですが、現にいま、高い放射線の中で生活せざるをえず、何とかしてその被害を少しでも小さくしたいと願い、苦闘している人たちがいることを忘れることはできません。それらの方たちの声にならない声、言葉にならない言葉に、身を寄せて耳を傾けつつ、わたしたちはわたしたちで原子力に頼らない自分自身の生活を日々具体的に形作っていかなければならないと思います。
by oji-church | 2012-10-23 11:56 | 牧師からのメッセ-ジ