日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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8月21日の週報コラム「ひだり手」

「66年と46億年」

★「原初の地球は放射能で満ち満ちていたといっても過言ではない。ウラン-238も現在量のちょうど二倍あったはずである。私たちが今日あるのも、四六億年という地球の歴史の過程で、過剰な有害放射能が死に絶え、生命の条件が整ったということにも大いによっているという事実は、心に留めておくべきことである。」(『プルトニウムの恐怖』高木仁三郎より)
★戦争後66年目の8月となりました。しかし今年は、あの大震災・津波そして原発の事故によって、もっともっと巨大な歴史=時間の中に生きている自分を考えさせられる夏ともなりました。
★46億年の地球の歴史を一週間に縮め、月曜日の午前0時に地球が誕生したとすると、人類が現れるのは翌日曜日の夜中の23時57分になるそうです。人類の歴史はわずか3分。さらにその中のホンの刹那にすぎない20世紀以後の歴史の中で、わたしたちは地球が46億年をかけて創り出してきたものを、どれだけ破壊したことでしょう。
★いま個人的に日本の近現代史に関する本を重ねて読む中で、なぜ日本人はあの戦争にのめり込んでいったのか考えさせられています。それは、民主主義をないがしろにした結果ではないかと。アジアへの蔑視・欧米への脅威に踊って冷静な判断を欠いた指導者によって戦争は引き起こされ、国の内外であまりにも多くの生命を奪う結果となりました。その指導者に自分たちの命運を預けてしまった国民の責任もあります。
★『せいめいのれきし』(岩波書店)という絵本の最後にこんな言葉があります。「さあ、このあとは、あなたがたのおはなしです。その主人公は、あなたがたです。ぶたいのよういは、できました、時は、いま。場所は、あなたのいるところ。いますぎていく一秒一秒が、はてしない時のくさりの、新しいわです」。
by oji-church | 2011-08-31 14:26 | 牧師からのメッセ-ジ