10月31日の週報コラム「ひだり手」
〈お前は神に劣らぬ腕をもち、神のような声をもって雷鳴をとどろかせるのか〉(ヨブ記40章9節)
★ここで神はヨブに向かって「お前が悪人を打ち据え、滅ぼし去ってみよ」と問いかけます。しかし神ご自身が悪人をそのように扱うことはしない。神の計画は、神が造られた全てのものの自由をただひたすらに愛し、その愛をもって世を包むことにおいてこそ、この世の正義を形づくるということなのである。
★それを「分かったようなつもり」になって、人間の都合にで人を裁き、そうすることで人間が自らを神の立場に置き、神を自分に都合のよい「道具」にしてしまうことがここでは問われているのである。
★わたしたちには計り知れないものがあり、しかしそれは命を滅ぼすものではなく、すべてをどこまでも愛し続ける力なのだと聖書はわたしたちに告げている。