日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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10月3日の週報コラム「ひだり手」

「バカボンと十字架のイエス」

「十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力です。……神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからです」(コリントの信徒への手紙Ⅰ第1章18節・25節)。

★「天才バカボン」の作者で漫画家の赤塚不二夫さんが、生前こんなことをおっしゃっているのをテレビで見て、深く心惹かれました。「自分が最低だと思ってればいいの。みんなより、一番劣ると思っていればいいんだよ。そしたらね、みんなの言っていることがね、ちゃんと頭に入ってくる。自分は偉いと思っているとね、人はね何も言ってくれない。てめえが、一番バカになればいいの」。
★分かっているようでいて人はなかなか「自分がいちばんバカだ」とは思えないものです。それでいてわたしたちはしばしば愚かな失敗や過ちを繰り返し、悩みや苦しみを背負い込んでいます。しかし多くの場合、他人の失敗や過ち、それゆえの苦悩は「他人事」として避けて通ります。「自分がいちばんバカ」という思想は、他人の愚かな失敗や過ち、それゆえの苦悩を他人事としない、避けて通ることをしない、我がこととしてその苦悩を引き受ける勇気ある姿勢なのだと思えてきました。
★十字架に掛けられたイエスの姿は、当時の人々にとって、あまりにも愚かしい姿に映ったことでしょう。しかしパウロは、自分たちはその愚かなキリストを宣べ伝えるのだと言うのです。神は人の愚かな失敗や過ち、それゆえの苦悩を通じて、人と人とを序列や差別から解放された本来あるべき「つながり」の内に結び合わせると言うのでしょうか。赤塚さんはそれを見事に一言で言い表しています。「これでいいのだ」と。やっぱりバカボンは天才です。
by oji-church | 2010-10-07 08:54 | 牧師からのメッセ-ジ