日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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8月29日の週報コラム「ひだり手」

「『人間』を引き裂く戦争・植民地主義(2)」

「そして、自分たちをこの地方から追い出さないようにと、イエスにしきりに願った。ところで、その辺りの山で豚の大群がえさをあさっていた。汚れた霊どもはイエスに、『豚の中に送り込み、乗り移らせてくれ』と願った。イエスがお許しになったので、汚れた霊どもは出て、豚の中に入った、すると、二千匹ほどの豚の群れが崖を下って湖になだれ込み、湖の中で次々とおぼれ死んだ 」(マルコ5:10~13)。

★支配する側と支配される側とに人を分ける戦争と植民地主義の力によって、彼はその人間性を引き裂かれてしまっていました。遠くから駆け寄ってイエスにひれ伏す一方で、「かまわないでくれ。苦しめないでくれ」と懇願する。そんな矛盾する振る舞いをします。一方「自分たちをこの地方から追い出さないように」という願いには、この地方に永続的に駐留を続けようとするローマの軍隊の意向と、その下で抑圧されているこの人の人間性が、自分が生まれ育ったこの故郷の地方で、人間らしく生き続けていきたいという叫びとが、二重写しに響いているように思われます。
★イエス様の働きは、押しつぶされ引き裂かれた彼の人間としての尊厳を取り戻すことでした。イエス様は彼を縛り上げ墓場へと追いやることなく、彼の名を尋ね、彼の叫びに耳を傾け、彼に服を着せ(彼が「服を着、正気になって坐っていた」と書かれています)、人間として彼と出会い、人間として彼を迎え入れたのです。(つづく)
by oji-church | 2010-09-10 14:27 | 牧師からのメッセ-ジ