日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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6月20日の週報コラム「ひだり手」

「あなたがいてくれて」

《神はわたしに、どんな人をも清くない者とか、汚れている者とか言ってはならないと、お示しになりました。》(使徒言行録10章28節)

★先々週、日本基督教団の部落解放全国会議という大きな集まりが東京でありました。わたしはその運営に携わっていて大わらわでしたが、久しぶりに人の温かみに触れるよい交わりを経験することができました。
★「東京には被差別部落はない」という建前の下で、差別を無くする取り組みが目に見える形でなされることは東京であまりありませんでした。しかし、江戸期以来東京では食肉や皮革に携わる被差別部落が存在し、その中で差別と闘ってこられた方々の闘いと解放の歴史もあります。それに学ぶことを通じて、人間にとって本当に大切なことは何なのか、ということを考えることができます。
★「木下川解放こども会」で出している『よみがえった黒べえ』という絵本には、農村で死んだ牛が部落の人々の手によって馬の鞍やロウソクや肥料や薬に活用される様子が描かれます。しかしその仕事に携わる人を差別する人間の有様も語られます。この絵本の後書きに子どもの感想文が載っています。「これからは、わたしたちのためにはたらいてくれている人や、死んでいるどうぶつたちにもっとかんしゃしたいと思います。そして、そのことを、もっとみんなにしってもらって、さべつをなくしてほしいです」。
★解放とは、福音とは、この子が語るように、お互いに出会う命に対して、その存在を「よい」ものとして感謝できることではないでしょうか。わたしたちは今なおその途上にありますが、一度でも、お互いの存在に対して「あなたがいてくれてありがとう」と言うことが出来れば、その喜びに押し出されて、わたしたちは前進することができます。
by oji-church | 2010-06-26 14:13 | 牧師からのメッセ-ジ