日本キリスト教団王子教会 ojichurch.exblog.jp

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12月20日の週報コラム「ひだり手」

「地に平和を、暗闇に座す者に平和を」

《高い所からあけぼのの光が我らを訪れ、暗闇と死の陰に座している者たちを照らし、我らの歩みを平和の道に導く》(ルカによる福音書1章79節)
《いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ》
(ルカによる福音書2章14節)


★クリスマスおめでとうございます。クリスマスは、「地」=この世の低み、そして「暗闇に座す者」の平和を訴えています。クリスマスのメッセージは、これらの人々の平和に対する渇望から紡ぎ出されました。
★沖縄の普天間基地の移設問題が盛んに取りざたされています。メディアはあたかも、首相が米国と連立与党の間に挟まって立ち往生しているかのように報道しています。しかしこの問題の当事者は、米国政府と日本の連立与党なのでしょうか。沖縄の普天間に住む「普通」の人々は、辺野古に住む「普通」の人々はどこへ行ったと言うのでしょうか。メディアの中では彼らの居場所はもうすでにどこにもないかのようです。
★米大統領がノーベル平和賞の受賞演説をしました。彼は核廃絶を(「訴えた」というのはおこがましいでしょう)口にしました。メディアはそのことを賞賛します。しかし、もう一つ、いま日本で取りざたされている事柄に、米国との「核密約」があります。この密約は現在も生きており、日本の(とりわけ沖縄の)米軍基地には日常的に核兵器が出入りしていることが想像されます。事態は何も変わっていません。
★そして人の命を奪う兵器は核兵器だけではありません。ありとあらゆる兵器が、ノーベル平和賞受賞者を国のかしらにいただく国も含めて、様々な国々の軍隊によって用いられ、日々罪のない人々の命を奪っている現実は何も変わっていません。核廃絶を「口にする」だけでは、何一つ「平和」とはいえません。
★「彼らは、わが民の破滅を手軽に治療して、平和がないのに『平和、平和』と言う」(エレミヤ書6章14節)。「平和を預言する者は、その言葉が成就するとき初めて、まことに主が遣わされた預言者であることが分かる」(エレミヤ書28章9節)。
★「平和」を語ろうとするなら、この地の低みにある人々、世の暗闇に座す人々の目線から平和を求めなければなりません。聖書の語る平和は、「ローマの平和」を打ち破って、地の低みの暗闇の中に誕生した一人のみどり子のいのちが、多く小さな人々によって守られることによってもたらされる平和を語っています。
by oji-church | 2009-12-25 09:59 | 牧師からのメッセ-ジ